
1973年に「LPGAジャパンクラシック」としてスタートしたUSLPGAツアートーナメント。世界トップレベルが集結するこの大会は、2015年からは「TOTO JAPAN CLASSIC」の名称で開催している。
1987年は岡本綾子がこの大会で2位に入り、米ツアー初のアメリカ人以外の賞金女王に輝いた。1996年にはUSLPGAメンバーとして出場した平瀬真由美が優勝し米ツアー初勝利。2001~2005年はA・ソレンスタムが史上初の同一大会5連覇を達成。上田桃子は2007年の優勝で得た出場権で翌年から米ツアーに本格参戦した。2019年には鈴木愛が通算17アンダーで完全優勝。日本ツアーでの出場資格からの完全優勝は、森口祐子以来33年ぶりの快挙となった。
2020年、21年は新型コロナウイルス感染症の影響で日本ツアー単独での開催となり、昨年は4日間60台で揃えた古江彩佳が、通算16アンダーで追いすがる稲見萌寧を振り切り栄冠を勝ち取った。
女子ゴルフの最高レベルを競う米国発祥のツアー。統轄の全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)は1950年に発足し、アメリカ最古の女子プロスポーツ団体でもある。
USLPGAツアーのメンバーは世界最高の選手で、2022年は36の国と地域(148名はアメリカ国外選手)から選手を迎えいれており、日本からは笹生優花、畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子、上原彩子、横峯さくら、野村敏京の7選手が参戦している。また、そのフィールドも世界をまたにかけており、アメリカ本土をメインに欧州やアジアでなど11の国と地域で34試合を開催し、賞金総額は8,570万ドル(約103億円)と、日本ツアーの2倍以上である。なお、この模様は164の国と地域で放送されている。
USLPGAのツアーメンバーに対し、シーズン開幕から各大会において成績に乗じて与えられるポイントで、優勝者には500ポイント、2位320ポイント、3位230ポイント、80位で1ポイントが付与される。(※メジャー大会は30%UP)
ポイントレース上位者には、秋のエリートフィールド・アジアシリーズの出場権や、ツアー最終戦となる優勝賞金150万ドルのCMEグループツアー選手権の出場権が与えられる。また、ポイントレースの年間チャンピオンには100万ドルのボーナスがある。